溶融亜鉛メッキとは?

 
 
 

溶融亜鉛メッキの必要性

地球上の金属で最も広範囲に使用されているものに鉄鋼があります。鉄鋼は加工性が良く、建物、自動車、船舶、橋梁、道路等に提供されています。 ところが、残念ながら鉄鋼は腐食(錆び)に大変弱いため塗装やめっき等の表面処理を施さなくてはなりません。その数ある表面処理のなかでも溶融亜鉛めっきは、亜鉛によって鉄鋼の表面に皮膜(素地表面に亜鉛ー鉄の合金層)をつくる事によって錆びから鉄鋼を守ります
鉄鋼に対する最も優れた防錆方法として評価され必要とされています。

メリット

  • 鉄塔/架線金物 … 使用されるボルト/ナット等にも施されています。
  • 橋梁 … 各種の橋梁が保護されています。
  • 道路 … ガードレール/標識/防音壁/証明柱等。
  • 土木 … 鉄筋コンクリート等の基礎工事等。
  • その他 … ビニールハウス関連や大型建造物等。

溶融亜鉛めっきの耐食性

各環境における亜鉛付着量と耐用年数

亜鉛付着量(g/u)(片面)

膜厚(μ) 田園地帯 海岸地帯 都市軽工業地帯 重工業地帯
600 84 58 51 40 14
550 77 53 47 37 12
450 63 43 38 31 10
350 49 34 30 24 8
田園地帯 : 三重県桑名郡
海岸地帯 : 香川県綾歌郡(坂出)
都市軽工業地帯 : 広島県広島市
重工業地帯 : 大阪市

FAQ(よくあるご質問)

  • 付着量の計算方法

    溶融亜鉛めっきの付着量は
    亜鉛付着量(g/u) = 膜厚(μ) × 7.14(亜鉛の比重)
    で求められます。

    ex) 50μの膜厚がある場合
    50μ × 7.14 = 357g/u の付着量がある事になります。

    よく、HDZ35 HDZ45等の表示がありますが
    HDZ **
    H … DZ溶融亜鉛めっき(Hot Dip Galvanizing)の略
    ** … 数字は亜鉛付着量(35なら350g/u 45なら450g/u)
    の意味であり、JIS-H8641-2種の規格の準じています。

  • ボルト・ナットの付着量

    ボルトやナットは、余分な亜鉛を切ってネジ部分を出すために
    一般には通常部分よりも亜鉛付着量は少なくなる傾向があります。
    M8〜M10 : 250〜350g/u
    M12〜M20 : 300〜400g/u
    M22以上 : 350〜450g/u

    を参考にして下さい。

    尚、ボルト・ナット双方にめっきしますと嵌合しませんので、ナット側に +0.4〜0.8mmのオーバータップを施します。

  • めっき後の白サビについて

    めっき後の製品に付着している白墨の粉を通称「白サビ」といいますが、亜鉛酸化物の事です。亜鉛のめっき層が乾燥しにくい状態の時に発生しますが、めっき表面には保護性皮膜が形成されているので、耐食性には影響はありません。
    防止策としては、極力雨・露にさらさないことや、風とおしの良い場所に保管し、運搬時にも、同様に気をつける事です。 (めっきの温度管理が悪かったり、仕上げ工程で冷却しすぎると、製品の温度が低くなります。冷却水が乾燥せず、表面に残ってしまいます。これも白サビの発生の原因となります。)